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 謹賀新年 新年のあいさつ

 絆

新年あけましておめでとうございます。

昨年は、100年に1度とも言われる3・11東日本大震災という未曽有の大惨事が発生した国難の年でした。

この大惨事の中、唯一世界中から称賛されたことは、被災者の人たちの整然とした社会的秩序が保たれていること、「絆」の強さ、民度の高さなど、我慢強い被災者の態度に、諸外国から感嘆の声が上がり、国威が示されたことです。

また、天皇陛下から消防・警察・自衛隊の活躍に、最高のほめ言葉である「雄々しい」と称賛されたことは、国民にとって大変勇気づけられました。

この「雄々しい」という言葉は、須恵小学校の運動会の詩に、『(1)待ちに待ちたる運動会、日ごろ鍛えし手並みをば、試さん今日の愉快さよ・・・・(2)誠の力を見に込めて負けては七度八度たち、進み「雄々しく」戦わん・・』とあります。

この住民の「絆」と「雄々しさ」で、きっと東日本は復興すると信じています。

しかしながら、私が就任してから10年、7人の総理大臣が交代し、経済においても合成の誤謬から抜け出すことができず、デフレ・円高による景気低迷が続き、本当に日本の夜明けは来るのだろうかと真剣に思う毎日です。

国の借金は1000兆円にも近付き、国の当初予算の半分は毎年国債で補填している状況です。

そこで国は、復興財源に所得税や法人税の時限増税を決め、毎年1兆円ずつ増え続けている社会保障費に、2020年まで消費税率を上げ、財源に充てようと考えています。

これでは消費は拡大せず、内需拡大もできないことは明らかで、政府も財務省も増税ありきで、増収よりも税率を上げることが本音のようです。

TPPの問題もどうなることやら、情報が輻湊(ふくそう)している中、野田総理はAPECでTPP参加国との協議に入ると表明。これが参加するとのことなら、日本を含め10か国が関税・金融・サービスなど24分野で、包括的経済を自由化することになり、10年以内に関税は撤廃となります。しかし、米の関税率778%や国民皆保険制度などが足かせとなり、日本は交渉に不利な条件を突きつけられることが懸念されます。

TPPお化けや、TPP亡国論でささやかれていることは、アメリカが仕掛けた罠で、TPP協定で輸出は増えないし、デフレが進むだけという学者もいます。

環太平洋経済協定といっても、カナダやメキシコは加わると言っているが、中国や韓国・タイやインドネシアも不参加であり、実質的にはGDPで90%を占める、日米2国間の協定とも思えるTPP協定です。

今、日本は投資国です。各省庁の勝手な情報によって、国民に不安を煽ることなく、政府による一元的な方向性が求められています。

「なでしこジャパン、ワールドカップ優勝」以外、暗いニュースばかりの昨年でしたが、今年こそ「頑張ろう日本」「絆」を御旗に安心、安全、平和な年でありますよう祈念し、年頭のあいさつといたします。

      須恵町長 中嶋裕史