男性のHPVワクチン接種について
現在、HPVワクチン(2価ワクチン・4価ワクチン・9価ワクチン)の接種は子宮頸がんの予防を目的として、小学6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象になっています。
男性の任意接種が可能なHPVワクチンは4価ワクチン(ガーダシル)
すでに承認されている4価ワクチン(ガーダシル)は、2022年に咽頭がん、肛門がんや性感染症の尖圭コンジローマの予防効果についての適応拡大が国の審議において承認されたため、男性への4価ワクチン(ガーダシル)の任意接種が可能となりました。
HPV感染は性交渉によって感染をくりかえすので、男性がワクチン接種することで、パートナー同士のHPVの感染を予防し、お互いの健康を守ることにもなります。
男性が4価ワクチン(ガーダシル)の接種を受ける場合、まだ定期予防接種と規定されていないため予防接種法に基づかない任意の予防接種(全額自己負担)となります。ただし、薬事承認を受けているため、万が一、予防接種を受けたことによる健康被害が起きた場合には独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく補償の対象となる場合があります。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の医薬品副作用被害救済制度
日本で令和5年4月から女性の定期接種ワクチンとして加わった9価ワクチン(シルガード9)ですが、男性への接種の薬事承認申請は出されておりませんのでご注意ください。
国も既に薬事承認されているワクチンを予防接種法上の定期接種に位置づける検討を開始することについての議論が行われています。
須恵町では男性の任意接種における助成は行っておりません。
更新日:2023年12月08日