木造阿弥陀如来立像及木造薬師如来坐像 附 新原保存佛像碑

更新日:2021年10月29日

町内に残存する数少ない平安時代の仏像です。阿弥陀如来立像は、10世紀後半代の制作時期が比定されており、佐谷建正寺の十一面観音立像(県指定文化財、11世紀後半)よりも古いものになります。糟屋地域においてもこの時期の仏像が残存する例は少なく、現存する町内最古の仏像です。薬師如来坐像は、12世紀代の制作時期が比定されており、平安後期の定朝様の糟屋地域における普及を考える上でも貴重な資料です。

また、「新原保存佛像碑」や厨子箱書の写しに見られるように、仏像の来歴やその後の新原の人々による文化財の保存運動が記録されている点も貴重な資料であると言えます。
地蔵堂に関する伝統行事には、毎年7月末の地蔵盆「二十三夜祭」と8月15日の「盆綱」があります。

概要一覧
名称

木造阿弥陀如来立像  及  木造薬師如来坐像  附  新原保存佛像碑
(もくぞうあみだにょらいりつぞう  および  もくぞうやくしにょらいざぞう  つけたり  しんばるほぞんぶつぞうひ)

員数 2躯
指定年月日 平成25年4月1日
所在場所 須恵町大字新原 新原地蔵堂
所有者名または名称及び住所 新原地蔵堂(新原区)
種類 有形文化財(彫刻)
品質及び形状 材不詳
寸法及び重量 97.1センチメートル(阿弥陀如来立像)、85.5センチメートル(薬師如来坐像)
作者 不詳
製作の年代 平安時代後期(10世紀後半(阿弥陀如来立像)、12世紀(薬師如来坐像))
品質、奥書、銘文等 地蔵堂入口にある「新原保存佛像碑」は、新原地蔵堂に安置する仏像群の来歴を残すために昭和25年に建立された。碑文によると、仏像群はもともと宇美八幡宮(宇美町)境内に所在した誕生寺に安置されていた。幕末明治の廃仏毀釈運動の中、新原の人々と宇美八幡宮(宇美町)の宮司が協議し、この地にお堂を建立し仏像を移した経緯を記している。

 

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